
物語り その27
おおよそ1万年前「農業」が発明され、人類自体と社会全体が根本的に変化した。「都市」が誕生し、「分業」を引き起こした。また、人類は「土地を所有」することになり、経済的平等は終焉を迎え、「支配者」と「被支配者」に分かれた。そして、「第三の時代」はわずか5000年前、現在のイラク南部に居住していた「シュメール人」が「文字」を発明したことで幕を開けた。文字により支配者は「法典」を作成し、車輪、貨幣も世の中に同時に出現したことで国家と帝国を作るための基本的な素材が整ったため、大規模な文明が世界中で同時に花開いた。第三の時代では「活字の発明」など多くの革新的な進歩はあったが、新しい「第四の時代」に進むには、我々の存在や生活を大幅に永遠に変える何かが起きるまで待たねばならなかった。