
物語り その28
フランシス・ベーコンから始まった「科学的方法」によって技術開発が加速度的に進行するようになると、その性能が、ある期間一定間隔で繰り返し倍増し続けていることが明確となってきた。一方、「コンピュータ」が第三の時代の終わりに登場し、倍加で進化し始めたが、さらに時代が進むと、私たちは「人工知能」を開発し始め、ロボット工学の力を借りて、人工知能に自ら動き、物理世界と相互作用する力を与えようとしている。この変化こそが、第四の、新たな時代の幕開けを告げ、「ヒトであるとはどういう意味か」ということをも訴えかけつつ、当該分野でこれまでにない速さでブレークスルーが起こるだろう。私たちはおそらく人類史上最も重要な転換点に立っている。