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The story – Part 2

Following “The Birth of the Solar System and Its Structure,” the narrative turns to “The Birth of Earth and Primitive Evolution.” Here, it becomes clear that Earth’s most distinctive features—the presence of seawater and the alteration of oceanic crust and production of magma mediated by that water—created the conditions that gave rise to the revolutionary organic system known as life.
物語り・その30

物語り その30

「ペイル・ブルー・ドット」と形容される地球は、広大な宇宙の中では微小な存在であり、そこに生きている私たちは更に極微な存在である。しかし、私たちは宇宙のガス、塵から生まれ進化し、現在の文明の高度な段階に到達した。宇宙開闢インフレーションは真空の相転移から生じたと言われているが、何もない状態、「無」と言ってもよいものから、自らを認識し自らを高めようとする自律体が生まれてきたのである。まさに奇跡である。次世代を担う若い人たちには、人類、つまり私たち自身の存在、そして私たち自身が築き上げてきたものに意味を見い出し、その上でさらに一歩進んでいって欲しいと切に願っている。
物語り・その29

物語り その29

AIとロボットを組み合わせると、知性を持ち自律的に動けるように見える存在が生まれるが、一般の人々にはその限界や存在意義など理解できない。AIを作る時、特定のスキルを訓練するだけで、一般化したり文脈を見つけ出したり創造力を発揮したりすることは求めないため、それは「狭いAI」と呼ばれている。一方、ロボットでは自分の位置を把握するための最適な方法はまだ考案できていないし、あらゆる動作を枝葉末節に至るまで分割しなければいけない。しかも、機械化は全ての細部に及ぶため、エラーはシステム全体に影響を及ぼすし、また、システムはより強固に相互接続しより深く互いに依存するようになっていくため、小さなエラーでも波及効果は計り知れない。
物語り・その28

物語り その28

フランシス・ベーコンから始まった「科学的方法」によって技術開発が加速度的に進行するようになると、その性能が、ある期間一定間隔で繰り返し倍増し続けていることが明確となってきた。一方、「コンピュータ」が第三の時代の終わりに登場し、倍加で進化し始めたが、さらに時代が進むと、私たちは「人工知能」を開発し始め、ロボット工学の力を借りて、人工知能に自ら動き、物理世界と相互作用する力を与えようとしている。この変化こそが、第四の、新たな時代の幕開けを告げ、「ヒトであるとはどういう意味か」ということをも訴えかけつつ、当該分野でこれまでにない速さでブレークスルーが起こるだろう。私たちはおそらく人類史上最も重要な転換点に立っている。
物語り・その27

物語り その27

おおよそ1万年前「農業」が発明され、人類自体と社会全体が根本的に変化した。「都市」が誕生し、「分業」を引き起こした。また、人類は「土地を所有」することになり、経済的平等は終焉を迎え、「支配者」と「被支配者」に分かれた。そして、「第三の時代」はわずか5000年前、現在のイラク南部に居住していた「シュメール人」が「文字」を発明したことで幕を開けた。文字により支配者は「法典」を作成し、車輪、貨幣も世の中に同時に出現したことで国家と帝国を作るための基本的な素材が整ったため、大規模な文明が世界中で同時に花開いた。第三の時代では「活字の発明」など多くの革新的な進歩はあったが、新しい「第四の時代」に進むには、我々の存在や生活を大幅に永遠に変える何かが起きるまで待たねばならなかった。
物語り・その26

物語り その26

私たちの祖先は体内で行われる消化プロセスの一部を火を使ってアウトソーシングし、それによって得た大量のカロリーを使って比類なき複雑さを持つ「脳」を進化させた。そして私たちはもう1つの新たな技術である「言語」の創造に至った。言語はまさに大きな飛躍であり、歴史家ウィル・デュラントによれば、「言語が私たちを人間にした」。言語は、私たちが「情報を交換」することを可能にするとともに、人間が持つ特殊能力の1つともいえる「協力」を可能にした。言語のもう一つの大きな贈り物は「物語」である。物語とは私たちが進歩するために最初に必要だった「想像力」に形を与えるものであり、人間に最も重要な要素である。
物語り・その25

物語り その25

草食性の蹄のある動物や霊長類は、全て「暁新世・始新世境界温暖化極大期」の開始とともに突然出現し、その後の数千万年にわたる地球の寒冷化と乾燥化によりアジア、ヨーロッパ、北アメリカへと急速に広がった。中でもユーラシアは、人類が栽培化しやすく増加する人口を支えるのに適した野生の草本植物に恵まれるとともに、大陸の位置する方向自体が遠隔地間での作物の普及を大いに促進した。人間が農耕民として定住し文明の道を歩み始めた時、世界各地で家畜化・栽培化できる動植物の分布には偏りがあり、そのため初期の文明の多くは、ティグリス川とユーフラテス川、インダス川、ナイル川、黄河などの大河の土手沿いに出現した。
物語り・その24

物語り その24

農業と定住生活への最初の永続的な一歩「新石器革命」は約1万1000年前に起こり、人類を永遠に変えた。前3800年になると気候は再び寒冷化、乾燥し始めたため、農耕民は大規模な集落へと集結し、広域な灌漑システムを運用するようになった。そのため中央集権とさらに複雑な社会組織を必要とした結果、メソポタミアには最初の「都市化した社会」が誕生した。文明はまた、野生動物を家畜化し、全く新しい資源をもたらす「二次産物革命」を起こし、「乳」や輸送と牽引のための「役畜としての筋力」を得た。畜力は約6000年にわたり、産業革命が化石燃料を導入するまで文明の主要な原動力として絶大な地位を保ち続けた。
物語り・その23

物語り その23

新生代の寒冷化とともに東アフリカの森は縮小して草原に変わりホミニンの進化を促し、ミランコヴィッチ・サイクルの歳差運動のリズムが大地溝帯のアンプ湖の水位を目まぐるしく変動させ人類を非常に多芸で知恵のある種に進化させた。おおよそ六万年前、人類はアフリカから各地へ散り始めた。近縁種であるネアンデルタール人とデニソワ人は絶滅していったが、氷床による水の取り込みで海面が低下、大陸棚の大部分が露出したため、人類は南極大陸を除く全ての大陸に定住し、地球上で最も広範囲に生息する動物種となった。火の使用、衣服の作製、道具の製造などの技術を身につけ、熱帯からツンドラまであらゆる気候帯で生活することが可能となった。
物語り・その22

物語り その22

過去数百万年の間に東アフリカでは、地中から上昇するマントル・プルームによるプレートの引き伸ばしによる地殻変動が「大地溝帯」を裂き、高い崖と暑い谷底を含む特有の地形を創出するとともに、地球の軌道と地軸の傾きの周期性が地溝帯の谷底に存在する盆地を定期的に湖へと変貌させてきた。これらの湖はわずかな気候変動にすぐに反応し、この地域の生物全体に強い進化圧力をもたらすようになった。「ホミニン」の故郷となるこの特異な環境が、適応力のある、多彩な進化を促進したのである。「ホモ・サピエンス」の特徴である知能、言語、道具の使用、社会的学習、そして協力行動は、農業の発展、都市生活、そして文明の形成を可能にした。